協力のテクノロジー
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協力のテクノロジー
関係者の相利をはかるマネジメント
松原明・大社充 著
価値観、利害関心の違う人々と協働する方法とは
「私とあなたは同じ考えを持てる」といった同質性の上に築かれた従来の協力の技術は、価値観やライフスタイルの多様化によって通用しなくなった。協力の輪を仲間の外に拡げるには、「違う」を前提に力を合わせることが必要だ。本書は、その基礎を協力とは何かから説き起こし、誰もが習得できる技術として体系的に説明する。
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なぜ、「協力のテクノロジー」が必要なのか?
この本
は、
「誰でも習得できる、世界を変えていける技術」
が書かれています。基本、技術の解説書です。
この本で言う「世界」は、「あなたが変えたい世界」です。規模の大小は問いません。
ご近所の野良猫を助けたい、と願ったら、それがあなたの変えたい「世界」です。
地域マネジメント、DMOのマネジメントでは、体系化され、誰でもが学べる技法というものが確立されていません。
これまでの地域マネジメントで教科書は、カリスマの成功譚だったり、事例集を集めてエッセンスを書いたものだったり、海外の理論の翻訳だったりしたものがほとんどでした。そのため、この本を執筆しました。
「協力のテクノロジー」のポイントは以下の通りです。
ポイント1:この本には、つまるところ何が書かれているのか?
「世界」を変えていくための、誰もが習得できる技術があり、それをマスターすれば誰でも世界を変えられます。
ポイント2:この本はどうやってできたか?
「組織のマネジメント」のことはあちこちで説明されていても、NPOにとって肝心かなめの「関係者のマネジメント」の解説はないので、その説明をするために作られました。
ポイント3:この本がこだわった点はなにか?
カリスマの成功物語にはせず、体系的、実用的、具体的なマニュアルとして説明することにこだわり、再現性があります。
ポイント4:なぜ協力に焦点が当てられているのか?
武力、交換、互恵、威信、協力のうち、協力こそが誰もが使えるテクノロジーだからです。
ポイント5:協力はどうやって世界を変えるのか?
関係構築、共同制作、対抗力フレームワーク、民主主義化があり、関係構築がすべてに通じる基礎となるテクノロジーです。
ポイント6:協力はどうすれば生み、育てられるのか?
協力関係は人為的につくるもので、設計図を描き、部品を組み立て構築し、育てられます。
「協力のテクノロジー」の内容
協力を組み立てる
基礎を知る
第1章 なぜ今、協力について考えることが大切なのか
第2章 協力を組み立てる基本を理解する
第3章 協力を組み立てるキーポイントを知る
第4章 協力を組み立てる時に重要な工具と技能
人はみな「違う」を前提に
共有の目標を作る
第5章 自分の意図を明確にする
第6章 相手の意図を理解する
第7章 三項相利のために世界の利益を理解する
第8章 「違う」を前提に、共有目標を作る
協力構築サイクルを
使って協力を組み立てる
第9章 協力構築サイクルとは何か
第10章 相利を基本に「目標」を開発する
第11章 目標を達成するための「役割」を設計する
第12章 目標を達成する手順を「脚本」にする
第13章 「相利」を作り出して協力者を増やす
第14章 敵対者を協力者に変える「調整」を行う
第15章 お互いの行動をつなげる「舞台」を作る
第16章 関係者マネジメントで協力への「帰属」意識を生み出す
協力構築サイクルを
使って協力を組み立てる
第9章 協力構築サイクルとは何か
第10章 相利を基本に「目標」を開発する
第11章 目標を達成するための「役割」を設計する
第12章 目標を達成する手順を「脚本」にする
第13章 「相利」を作り出して協力者を増やす
第14章 敵対者を協力者に変える「調整」を行う
第15章 お互いの行動をつなげる「舞台」を作る
第16章 関係者マネジメントで協力への「帰属」意識を生み出す
実例に見る協力の組み立て方
~NPO法立法を事例に~
第17章 約2年かかった共有目標の開発
第18章 立法活動にも設計図がある
第19章 立法までの手順書を作っていく
第20章 悪戦苦闘した相利の開発
第21章 調整で対立者を協力者に変え、立法を実現する
第22章 寄付税制実現のため舞台を増やし協力者を拡げる
第23章 組織マネジメントと関係者マネジメントを使う
協力を応用する
第24章 地域づくりに相利を活かす
第25章 地域づくりプラットフォームと地域(関係者)マネジメント
第26章 地域マネジメントに携わる時に知っておきたいこと
第27章 人々がやりたいことを実現する舞台を作るNPO 3.0
第28章 企業のパーパス・マネジメントと協力
第29章 ポストNPMの自治体マネジメント
第30章 1人1人の幸福のための国家のマネジメント
著者情報
松原 明(まつばら あきら)
協力世界代表。1960年大阪府豊中市生まれ。神戸大学文学部哲学科社会学専攻卒。広告制作会社、フリーランスのコピーライター、事業開発コンサルタントを経て、1994年、NPO法立法を推進するシーズ・市民活動を支える制度をつくる会を創設。NPO法、認定NPO法人制度、NPO法人会計基準、寄付税制拡充などの制度創設・改正を推進。また、多くの自治体のNPOとの協働制度創設にも携わる。NPO支援財団研究会、日本ファンドレイジング協会、東日本大震災支援全国ネットワークなどの創設にも携わった。現在、協力のテクノロジーの開発普及を行う「協力世界」を主宰している。
著書に『NPO法人ハンドブック :特定非営利活動法人設立のための検討事項』、共著に『「国家」の限界が見えてきた。』、『NPO法コンメンタール―特定非営利活動促進法の逐条解説』、『NPOはやわかりQ&A』。
大社 充(おおこそ みつる)
芸術文化観光専門職大学教授。1961年宝塚市生まれ。1985年京都大学卒。アメリカンフットボール部QBとして京大初の全国制覇に貢献「年間最優秀選手賞」受賞。「旅」と「学び」を融合させたエルダーホステル協会創設に参画。世界約30か国、国内100以上の地域でインバウンド&アウトバウンドのプログラムを企画。2007年、日米元兵士による親善野球試合をハワイで開催。2011年「DMO推進機構」設立、2014年より政府委員としてDMO政策を主導。京都大学経営管理大学院「デスティネーションマネジメント論」を担当、観光地域経営の研究と観光庁と連携したDMO形成・確立の支援を行う。
2014-2019内閣官房「まち・ひと・しごと創生会議」委員。
著者に『体験交流型ツーリズムの手法』、『奇跡のプレイボール~元兵士たちの日米野球~』、『地域プラットフォームによる観光まちづくり』、『DMO入門』。
書籍情報
体 裁 A5・312頁・定価 本体2700円+税
ISBN 978-4-7615-2812-6
発行日 2022-04-10
装 丁 美馬智
講演・読書会
講演・読書会も随時承っております。
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主な講演情報
2022年03月29日 【終了】
京都大学・観光セミナー
デスティネーションマネジメントの手法と実践
~DMO・行政が分担して担う「観光地域経営」を考える~
2022年04月16日 【終了】
協力のテクノロジーを地域づくりの現場に活かす
『協力のテクノロジー』出版記念
2022年04月17日 【終了】
『協力のテクノロジー』出版記念トークイベント
“お金”や“権力”とは違う力で社会を変えたいあなたに
2022年04月23日 【終了】
「協力」を拡げるためにはどうするべきか、実践からみる「協力」の組み立て方
2022年05月11日
次世代政策デザイン研究所 第132回若手・中堅による政策勉強会
猫と考える『協力のテクノロジー』〜 関係者の相利をはかるマネジメント〜
申し込み等詳細は
こちら
2022年05月21日
府中市市民活動専門講座
これからの市民活動に必要な考え方と連携のポイント
~協力のテクノロジーの使い方~
申し込み等詳細は
こちら
お知らせ
2022年 04月10日
書籍を発行しました。
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