目標スキルガイダンス

2025.09.25

目標スキルガイダンス


ビジネスシーンでよく聞かれる言葉ですが、なぜか一体感が生まれず、メンバーが思うように動いてくれない…。そんな悩みを抱えていませんか?もしかしたら、その原因は「共有する目標の曖昧さ」にあるのかもしれません。

今回は、協力アカデミーの松原講師による動画『目標スキルコース、目標スキルガイダンス』の内容を基に、協力体制を築くための最初のステップである「目標設定スキル」の重要性をご紹介します。


そもそも「協力」とは何でしょうか?動画の中で、講師である松原明は協力を次のように定義しています。

つまり、協力関係を築く大前提として、全員が納得し、向かっていくべき「共有する目標」が不可欠なのです。この目標が明確であってこそ、メンバーは「自分は何をすべきか」「どれくらいの労力をかければいいか」「どんなメリットがあるか」を判断し、主体的に力を発揮できるようになります。


目標が曖昧だと、なぜ協力が生まれないのでしょうか。動画で紹介されている「登山の誘い」の例が非常に分かりやすいです。

もし、誰かから「今度、一緒に山登りをしない?」と誘われたら、あなたはどうしますか?

おそらく、すぐには「行く!」と答えられないはずです。

なぜなら、登る山が「近所の小山」なのか、「富士山」なのか、あるいは「エベレスト」なのかによって、必要な準備、体力、時間、そしてリスクが全く異なるからです。

近所の小山:気軽に参加できる。特別な準備は不要。

富士山:本格的な装備と体力が必要。数日間のスケジュール調整も求められる。

エベレスト:専門的な訓練、莫大な費用、そして命の危険が伴う。

このように、目標が具体的でなければ、協力者は参加の可否を判断できません。これはビジネスの現場でも同じです。「売上を上げよう」「新商品を開発しよう」といった曖昧な目標だけでは、メンバーは具体的な行動に移せず、協力体制は生まれないのです。


では、どうすれば協力につながる明確な目標を設定できるのでしょうか?動画では、そのための「目標スキル」を体系的に学ぶロードマップが示されています。

数あるフレームワークの中でも、特に重要だとされるのが以下の4つです。

目標開発フレームワーク(土台)

  • まず最初に学ぶべき、目標設定の基盤となる考え方。

背景事実フレームワーク(補強①)

  • 目標設定の背景にある事実や情報を整理する。

原因分析ロジックツリー(補強②)

  • 課題の根本原因を特定し、目標の精度を高める。

SMARTフレームワーク(補強③)

目標を具体的(Specific)、測定可能(Measurable)、達成可能(Achievable)、関連性(Relevant)、期限付き(Time-bound)にするためのフレームワーク。

まずは土台となる「目標開発フレームワーク」を学び、その後、他の3つのフレームワークで目標を多角的に補強していく。この順番で学習することで、誰でも質の高い目標を設定できるようになるといいます。


チームの協力体制がうまく機能しないと感じたら、まずは「共有する目標」が具体的で明確になっているかを見直してみてはいかがでしょうか。

メンバー全員が「この山なら登りたい!」「その目標なら貢献できる!」と判断できるような旗を立てることが、協力体制を築くための不可欠な第一歩です。

今回ご紹介した動画『目標スキルコース、目標スキルガイダンス』は、そのための具体的なスキルと学習方法を分かりやすく解説しています。チームのパフォーマンスを向上させたいリーダーや、プロジェクトマネージャーの方は、ぜひ一度ご覧になることをお勧めします。

まずは動画でガイダンスを学び、次のステップとして「目標開発フレームワーク」の学習に進んでみましょう!

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