役割スキル・ガイダンス

2025.10.10

役割スキル・ガイダンス

スキルの解説


「チームで協力して目標を達成したいのに、なぜか上手くいかない…」
「誰に何を頼めばいいのか、いつも悩んでしまう…」

プロジェクトリーダーやチームで活動する多くの方が、一度はこんな悩みを抱えたことがあるのではないでしょうか。

その原因は、もしかしたら「役割」の設計にあるのかもしれません。

今回ご紹介する動画「協力アカデミー 役割スキルコース ガイダンス」では、目標達成のための協力体制を構築する上で欠かせない「役割スキル」について、その重要性と学び方を分かりやすく解説しています。

この記事では、動画の要点をぎゅっとまとめてご紹介します!


動画によると、役割スキルとは、協力を広げるために必要な10のスキルのうちの一つ。そして、協力体制の設計図とも言える「協力モデルキャンバス」を作成する際、3番目に検討すべき非常に重要なパーツだと位置づけられています。

簡単に言えば、役割とは「目標を達成するために、協力者が引き受ける仕事・業務」のことであり、役割スキルは「その仕事・業務を効果的に設計するスキル」を指します。

ただ単にタスクを割り振るのではなく、目標達成から逆算して、効果的な役割を設計することが、プロジェクト成功の確率を大きく左右するのです。


この動画の面白いところは、役割設計の重要性をサッカーのフォーメATIONに例えて説明している点です。

例えば、「11人でサッカーをする」という目標があるとします。
この時、監督は勝利という戦略のために「4-4-2」や「3-5-2」といったフォーメーション(=役割の設計図)を考えます。

もし「フォワードが2人必要」なフォーメーションを組むなら、フォワードができる人を2人集めなければなりません。

しかし、チームにフォワードができる人が1人しかいなかったらどうでしょう?

その場合は、フォーメーションや戦術そのものを見直す必要が出てきます。

これはビジネスや地域活動の現場でも全く同じです。

“役割の設計によって、どういう協力者が必要か、どういうことをしてもらいたいか、また、全体の戦略をどう実行していけるか、などが変わってくるのです。” 松原明

役割を最初にきちんと設計することで、

  • どんなスキルや経験を持つ人が必要か?(人材要件)
  • その人に具体的にお願いする内容は何か?(依頼内容)
  • チーム全体としてどう戦略を進めていくか?(実行計画) が明確になります。

役割設計が曖昧なままでは、必要な人材を集められなかったり、集まってもらうべき人に違うことをお願いしてしまったりと、協力体制がうまく機能しなくなってしまうのです。


では、どうすればこの重要な「役割スキル」を身につけることができるのでしょうか。

動画では、その学習の出発点として「役割開発フレームワーク」を学ぶことを推奨しています。 この基本フレームワークを皮切りに、

  • 役割の基本モデル
  • 社会役割モデル
  • 役割期待と役割兼能

といった、より専門的な知識へと学習を進めていくことで、役割を体系的に設計・開発する力を養うことができると解説されています。

こんな方におすすめの動画です!

NPOや地域活動などで、多様なメンバーと協力して活動したい方

プロジェクトを成功に導きたいチームリーダー、マネージャーの方

チームメンバーとの連携や役割分担に課題を感じている方

これから新しいチームや組織を立ち上げようとしている方


今回は、「役割スキル」の重要性を解説した動画の要点をご紹介しました。

協力体制の構築は、つい「誰に頼むか」という「人」から考えがちですが、その前に「どんな役割が必要か」という「設計」から始めることの重要性にお気づきいただけたのではないでしょうか。

この動画は、あなたのチームの協力体制を一段階レベルアップさせるための、素晴らしいヒントを与えてくれます。

ぜひ、動画本編をご覧になり、明日からのチームビルディングにお役立てください。