2026.01.29
協力の3類型
―協力の3つのタイプを理解しよう―

この動画は(公財)トヨタ財団イニシアティブプログラム(2022年度)の助成にて制作しています
協力の3つのタイプを理解しよう
「誰かと協力して何かを成し遂げたいけど、なぜかうまくいかない…」
「もっと多くの人の協力を得て、活動を大きくしたい!」
本動画では、こうした「協力」を得たいときに、「協力」には3つのタイプがあり、状況に応じて使い分けることの重要性を分かりやすく解説しています。
本稿では、その要点を整理します。
協力の3類型「協力1.0、協力2.0、協力3.0」

「協力の3類型」とは、「協力」を3つのタイプに分類し、バージョンで表現した考え方です。
協力1.0: ともに目的が同じで、同じように活動する。

協力1.0は、最もベーシックな協力の形です。
シンプルで、多くの人が「協力」と聞いて思い浮かべるのがこの形でしょう。
協力2.0: ともに目的が同じだが、主役AにBが協力する。

協力2.0は、協力1.0の変形バージョンで、「支援型」とも言えます。
例えば、Aさんが「子どもたちの幸せ」のために子ども食堂を運営し、その活動に共感したBさんが「子どもたちの幸せ」のために寄付をするのがこのタイプです。
協力3.0: 目的は違うのだが、同じ目標を達成することで各目的を達成する

大事なのは、バージョンに優劣はないということ。
「3.0が一番優れている」というわけではなく、状況に応じて最適な形を選ぶことが重要です。
協力の3.0の事例
協力3.0は、少し複雑ですが、非常にパワフルな協力の形です。

Aさんの目的と、Bさんの目的は全く違います。
しかし、互いの目的達成につながる共通の目標を設定し、その目標達成のために協力します。
具体例:自治体とNPOのプログラミング教育
この協力3.0は、ある自治体とNPOの事例が非常に分かりやすいです。
【それぞれの悩み(目的)】

自治体(Aさん)の目的:
小学校で必修化されたプログラミング教育。でも教えられる先生が足りず、「国の決定に遅れず、プログラミング教育を実施したい」と焦っている。
NPO(Bさん)の目的:
子どもたちにプログラミングを教えているが、知名度が低く生徒が集まらない…。「もっと多くの子どもたちにプログラミングを教えたい」と悩んでいる。
この2者の目的は全く違います。ここで協力3.0が力を発揮します。

「NPOが自治体の補助金を使って教室を開き、自治体は学校の生徒にその教室を紹介する」という共有の目標を設定しました。
【協力の結果】

自治体: NPOのおかげでプログラミング教育の遅れを取り戻し、目的を達成!
NPO: 自治体の紹介で多くの生徒が集まり、目的を達成!
このように、お互いの目的は違っていても、共通の目標をうまく設定することで、それぞれに利益(相利)が生まれる関係を築くことができました。
まとめ
協力には、協力1.0、協力2.0、協力3.0の3類型があります。

この3つに優劣はありません。
実際の活動では、これらをうまく使い分けたり、組み合わせたりすることが非常に重要になります。
協力にはこの3つのタイプがあることを知っておき、この考え方を活かして、相利の開発をしていきます。
次は、ぜひ「協力モデルキャンバス」を学んでください。