強化の5Cフレームワーク

2026.01.25

強化の5Cフレームワーク

―“仲間”を“ファン”に変える 「強化の5Cフレームワーク」で既存の協力者との関係を深める―

この動画は(公財)トヨタ財団イニシアティブプログラム(2022年度)の助成にて制作しています


団体の運営やプロジェクトを継続していくうえで、新しい協力者を増やすことと同じく、すでに協力している人との関係をどのように深めるかは重要な課題です。

本動画では、協力アカデミーの講義の中から、既存の協力者との関係を強化するための考え方として、「強化の5Cフレームワーク」を解説しています。

この文章では、動画の要点を整理し、全体像を短時間で把握できるようにまとめます。


「強化の5Cフレームワーク」は、すでにつながりのある協力者との関係を深めるための施策を設計・整理するためのフレームワークです。

次の5つの要素で構成されています。

Connection(つながり)
 どのようなつながりを強化する施策か

Cooperator(協力者)
 誰との関係を強化したいのか

Contribution(求める貢献)
 今後、どのような貢献を期待するのか

Communication(コミュニケーション手法)
 施策をどのように伝え、どのように実行するのか

Cooperator gain(相利)
 協力者がその施策から何を得るのか

フレームワークの全体像と背景は、動画内で解説しています。


「強化の5Cフレームワーク」は、新規協力者を増やすための「拡大の7C」をもとにしていますが、目的が異なります。

新規開拓では「Channel(チャネル)」や「Campaign(キャンペーン)」といった要素が重要になります。

一方、既存協力者との関係強化では、すでにつながりがあるため、「どこで出会うか」よりも「どのように伝え、関係を深めるか」が中心になります。

そのため、「Channel」や「Campaign」は「Communication(コミュニケーション手法)」に統合されています。

また、7Cの「Challenge(チャレンジ)」は、5Cでは「Connection(つながり)」に置き換わっています。


動画では、5Cを順に検討することで、施策を設計する流れを示しています。

1.Connection(つながり)

このフレームワークの中で、特に重要な要素です。動画では、次の3方向のつながりを同時に強化することを推奨しています。

・団体 ⇔ 協力者

・受益者 ⇔ 協力者

・協力者 ⇔ 協力者

交流会、評価、表彰、感謝の表明、外部への紹介などが、具体的な施策として挙げられています。

2.Cooperator(協力者)

まず、どの協力者との関係を強化したいのかを明確にします。

3.Contribution(求める貢献)

次に、その協力者に今後どのような貢献を期待するのかを整理します。
既存活動の質を高めたいのか、新しい役割を担ってもらいたいのかを定めます。

4.Communication(コミュニケーション手法)

設計したConnectionを、どのような形で実行するかを考えます。
イベント、報告会、感謝状、資料共有など、伝え方と内容の両面を整理します。

5.Cooperator gain(相利)

最後に、その施策を通じて協力者が何を得るのかを明確にします。
協力者側の得られるものを言語化することが重要です。


動画では、「子ども食堂」の事例を用いて、強化の5Cフレームワークの使い方を説明しています。

1.Connection(つながり)

4か月に1度の交流会を開催し、次の3方向のつながりを強化する。

・団体とボランティア

・子ども(受益者)とボランティア

・ボランティア同士

2.Cooperator(協力者)

子ども食堂の運営に関わるボランティア。

3.Contribution(求める貢献)

日々の運営において、工夫や改善を重ね、より良い場づくりに関わること。

4.Communication(コミュニケーション手法)

交流会の場で、活動の成果とボランティアの貢献を可視化して共有する。
仲間同士で良い点を推薦し合い、感謝状を渡す仕組みを取り入れる。

5.Cooperator gain(相利)

自分の貢献が認識され、仲間とのつながりを実感できる。

事例の具体的な進め方は、動画内で詳しく解説しています。


動画では、設計した施策を「協力モデルキャンバス」の「強化」の欄にどのように反映するかも説明しています。

詳細を書くのではなく、「ボランティア交流会・感謝状」など、施策の内容が分かる言葉で簡潔に整理します。


「強化の5Cフレームワーク」は、既存の協力者との関係を深めるために、施策の要素を整理するためのフレームワークです。

誰と、どのようなつながりを、どのように強化するのかを整理することで、意図の明確な施策設計につながります。

詳細は、動画本編で確認してください。

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