協力者理解フレームワーク

2026.01.26

協力者理解フレームワーク

―「協力者理解フレームワーク」で相手の心を掴む方法-

この動画は(公財)トヨタ財団イニシアティブプログラム(2022年度)の助成にて制作しています


「誰かと協力して何かを成し遂げたい。でも、相手が何を考えているのか分からず、話がうまく進まない…」

プロジェクト、ビジネス、地域活動など、あらゆる場面で「他者との協力」は不可欠です。

しかし、一方的な提案では相手に響きません。大切なのは、まず相手を深く理解することです。

本動画では、その「協力」を成功に導くためのツール、「協力者理解フレームワーク」について解説しています。

本稿では、その要点を整理します。


「協力者理解フレームワーク」とは、協力者が持っている問題や目的等を理解し、適切な協力の提案を検討する視点を得るためのフレームワークです。

協力者をこのフレームワークに当てはめて理解していきます。

このフレームワークは、以下の5つの箱で構成されています。

問題:相手が直面している具体的な悩みや困りごと。

目的:その問題を解決して、最終的にどうなりたいかという理想の状態。

原因:目的達成を阻んでいる、あなたの活動と関連する原因。

期待する解決策の方向性:相手が「こんな風に解決したい」と考えている方向性。

探索:相手がその解決策を「どのように探しているか」。


協力者フレームワークのつくり方はとてもシンプルです。

ステップ1:協力者を設定する

まず「誰について考えるか」を決め、相手名を記入します。

1人の相手に対して、1つのフレームワークを作成しましょう。

ステップ2:5つの箱を順番に埋める

1から5の順番で、各項目を60字以内で簡潔に書き出していきます。

【①探索】 協力者がその解決策をどこで、どのように探しているか。

【②問題】 相手が直面している問題

【③目的】 その協力者はその問題を最終的にどうしたいのか

【④原因】 なぜ目的が達成できないのか、あなたの活動に関わる原因(1つに絞る)

【⑤期待する解決策の方向性】 協力者が望んでいる解決策


フレームワークをより深く理解するために、「1990年代に NPO法立法したときのまちづくり市民団体」の事例を紹介します。

相手名:まちづくり市民団体

問題:法人格がないため制度的信用が弱く、行政から事業を委託してもらえない。

目的:制度的な信用を得て行政から委託を受け、活動を発展させたい。

原因:適切な法人制度がない。公益法人制度はハードルが高く、営利法人は趣旨に合わない。

期待する解決策の方向性:欧米のように、行政が認める信用が得られる仕組みがほしい。

探索:欧米のNPOの勉強をしたり、NPO制度の勉強会に参加。

このように書き出すことで、まちづくり市民団体が何に悩み、何を求め、どう動いているかが一目瞭然になります。


「協力者理解フレームワーク」は、相手をより理解するためのフレームワークです。

・相手の「問題」と「目的」を明確にする

・解決策の「方向性」と「探索」方法を知る

・情報を「60字以内」でシンプルにまとめる

これらのポイントを意識してぜひあなたの身近な「協力者」について書き出してみてください。

協力者を理解することで、相利開発や協力提案もさらに効果的に作成することができるようになります。

ぜひ動画本編で詳しく学んでください。

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