戦略スキルガイダンス

2025.10.06

戦略スキルガイダンス

戦略スキルの解説


「チームで協力してプロジェクトを進めているはずが、なぜかうまく噛み合わない…」
「メンバーそれぞれがバラバラに動いてしまい、成果が出ない…」

もしあなたがそんな悩みを抱えているなら、その原因は「戦略の曖昧さ」にあるのかもしれません。

今回は、組織やチームの「協力」を機能させるためのスキルを体系的に解説する動画講座『戦略スキルコース』のガイダンス講義の内容を元に、協力体制を軌道に乗せるための鍵となる「戦略スキル」についてご紹介します。


そもそも「戦略」とは何でしょうか?本講義では、戦略を次のようにシンプルに定義しています。

戦略 = 目標達成のための道筋・手順

そして「戦略スキル」とは、この道筋や手順を効果的かつ具体的に作る能力のことです。

プロジェクトの初期段階で「何を達成するか(目標)」は共有されやすいですが、「どのように達成するか(戦略)」が曖昧なまま進んでしまうケースは少なくありません。この”道筋”が不明確なことが、協力の障害となるのです。


本講義では、この重要性を「山登り」に例えて分かりやすく解説しています。

仲間と「山頂にたどり着く」というゴールを共有していても、どのルートで、どのくらいのペースで登るのかという「登り方(戦略)」が共有されていなければ、一緒に行動することはできませんよね。

協力もこれと全く同じです。戦略が具体的で明確であればあるほど、メンバーは「今、自分は何をすべきか」を自律的に判断できるようになります。

“戦略は具体的で明確であればあるほど、協力者は自分が何をすればいいのかが自分で判断できるようになります。”

— 松原 《協力アカデミー 戦略スキルコース『戦略スキルガイダンス』》

指示待ちのメンバーシップではなく、全員が主体的に考え行動するチームを作るためには、羅針盤となる「明確な戦略」が不可欠なのです。


では、どうすれば実践的な戦略スキルを身につけることができるのでしょうか?講義では、まず基本となる2つのフレームワークから学ぶことを推奨しています。

ロジックチェーン(骨格)

目標達成までの因果関係や手順を整理し、戦略の「骨格」を作るフレームワークです。

戦略構築フレームワーク(肉付け)

ロジックチェーンで作った骨格に、具体的な施策、関係者、必要な資源などを加え、戦略に「肉付け」をしていくフレームワークです。

まずはこの2つを習得することで、戦略の全体像を論理的に、そして具体的に描き出す基礎が身につきます。その上で、関係者分析やネットワーク設計といった補完的なフレームワークを学んでいくことで、より精度の高い戦略立案が可能になります。

もし戦略作りで行き詰まったら、一度「ロジックチェーン(骨格)」に戻って、論理の飛躍や曖昧な点がないかを確認することが大切です。


今回のガイダンス講義の要点をまとめます。

  • 戦略とは「目標達成の道筋・手順」である。
  • 戦略が具体的・明確であるほど、協力者は自律的に判断・行動できる。
  • 戦略スキルは「ロジックチェーン(骨格)」「戦略構築フレームワーク(肉付け)」から学ぶのが効果的。

チームのパフォーマンスを最大化し、着実に目標を達成するために、まずは「戦略」の解像度を高めることから始めてみませんか?

この動画は、あなたのチームの「協力」を成功に導くための、強力な第一歩となるはずです。ぜひ本編をチェックして、明日からのチームビルディングにお役立てください。

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