障害対策フレームワーク

2026.01.21

障害対策フレームワーク

— 対立を「協力」に変えるための思考フレーム —

この動画は(公財)トヨタ財団イニシアティブプログラム(2022年度)の助成にて制作しています

活動やプロジェクトを進める過程では、

反対意見や対立、計画を阻む障害に直面することがあります。

本動画「障害対策フレームワーク」では、

協力を阻んでいる要因を整理し、

対策を設計するための思考フレームを解説しています。

ここでは、動画内容をダイジェストとして整理し、

全体像を文字で把握できる形でまとめます。

詳しい背景や具体的な解説は、動画で解説しています。


障害対策フレームワークは、

活動の障害となっている要因を整理し、

どのような対策を取るかを検討するためのシンプルな枠組みです。

フレームワークは、次の3つの要素で構成します。

・障害となる対象  

・障害の内容  

・対策  

このフレームワークのポイントは、

項目の数ではなく、最初の書き方にあります。


こ障害対策フレームワークで最も重要な原則は、

「人」ではなく「事象(こと)」を書くことです。

対立を相手の人物として捉えると、

解決策は相手を排除するか、屈服させる方向に傾きます。

一方で、

対立を「起きている事象」として整理すれば、

解消すべき対象は人ではなく、状況や構造になります。

事象が解消されれば、

相手と協力関係を築く余地が残ります。

▼ 「事象で書く」考え方については、動画で詳しく解説しています。


動画では、NPO法立法の初期段階における事例を用いて、

フレームワークの使い方を解説しています。

当時の状況では、

政府は政府主導での立法を進めようとし、

市民活動団体は議員立法による制度設計を望んでいました。

この対立をフレームワークで整理します。

障害となる対象:  

政府が政府立法でNPO法を進めようとしていること

障害の内容:  

市民団体の立法方針と、政府の立法方針が一致していない

対策:  

政府主導から政治主導に変わるべきであるという当時の世論や社会情勢を背景に、

NPO法も、政治主導で制度を決定すべきであるという主張を立て、署名や要望書、ロビー活動を通じて政治家に働きかけること)」という事象に着目し、

外部環境(世論)をうまく利用して対策を設計したプロセスがわかります。


動画では、

対策を考える際に外部環境や社会的トレンドを

「レバレッジ(てこ)」として活用する重要性も解説しています。

世論、制度変更、社会的関心の高まりなどを組み合わせることで、

個別の立場では動かしにくい障害にも働きかけが可能になります。


障害対策フレームワークは、

制度交渉や政策提言だけでなく、地域活動、組織間連携、内部調整など、

さまざまな協力の場面で活用できます。

整理した対策は、

協力モデルキャンバスに要約し、全体の協力設計と接続することも可能です。


障害対策フレームワークは、

対立や反対などの争いや活動の障害を明確化し、

対策を検討するためのフレームワークです。

解消すべき対象と対策を明確にすることで、対立の内容がはっきりします。

本稿で全体像を把握したうえで、詳細な考え方や具体的な方法は、

解説動画で確認してください。

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