2025.12.16
協力モデルキャンバスとは

この動画は(公財)トヨタ財団イニシアティブプログラム(2022年度)の助成にて作成しています。
協力づくりの“設計図”を、誰でも。
——協力モデルキャンバスとは
会議は盛り上がるのに続かない、合意形成に時間を取られ実装が進まない
——そんな“連携の壁”を超えるために生まれたのが協力モデルキャンバス。
協力アカデミーが開発したこのフレームワークは、協力活動に必要な要素を10の問いに分解し、埋めるだけで“伝わる・動く”設計図が完成します。
精神論ではなく、現場が自走できる実務の型。
NPO・自治体・企業・地縁団体まで、すべての協力プロジェクトのベースになる一枚です
すべてが一覧で揃ってる——協力の実装に必要な10要素
ビジネスの世界で使われるモデルキャンバスをヒントにしつつ、協力は「交換」ではなく“相利協力”の設計だという前提で最適化。
要素は次の10個——
①目標
②戦略
③役割
④協力者
⑤相利
⑥拡大
⑦強化
⑧調整
⑨運営
⑩獲得
- 上段(①〜⑧)で、“どんな協働行為で、だれが何を得るのか”を一枚化。
- 下段(⑨〜⑩)で“どう増やし、続け、整え、回すか”を運用設計。
すべて問い形式になっており、「一問一答」で埋めるだけ。初学者でも抜け漏れなく全体像を俯瞰できます。
書けば動く——地域猫から学ぶ“協働”の設計
動画ではおなじみの地域猫活動を題材に、10要素をどう組み立てるかをデモ。
①目標は「猫と人の共生」。
②戦略は「関係者のリストアップ→地域猫会議→不妊去勢+餌場/トイレ整備→成果共有」。
③役割はNPO・猫好き・自治体・町内会・管理会社・住民——そして猫自身までを丁寧に割り当てます。
キモは⑤相利。
猫好きは「野良猫の幸せ」、住民は「被害の低減」、自治体は「さっ処分の減少」、町内会は「トラブル減少」…と、同じ協働行為で各者のそれぞれの“得”が生まれるように設計。
最後に⑨運営と⑩獲得で、人・モノ・カネの流れ(例:手術費の補助、寄付、ボランティア導線)を設計し、“伝われば動ける”状態を作ります。
明日の会議に持っていける——使い方のコツ3+1
1.「問い」を順に埋める
10の問いは順番が設計そのもの。
①目標→②戦略→③役割→④協力者→⑤相利で“価値の核”を固め、⑥〜⑧で協力者を拡大する施策を明確にし、⑨~⑩で“運用の足腰”を作ると、説明も合意もぐっと速くなります。
2.相利>役割のバランス
相手視点で「ベネフィット(相利)」が「負担(役割)」を上回る設計に。
ここが崩れると“お願い”になり、続きません。
3.拡張できる設計に
⑥拡大・⑦強化で“増やし方・続け方”を最初から埋めるのがコツ。
関係者を1つ足すたびに価値が逓増する設計を狙いましょう。
+1:まずは“ワークショップ”から
動画の地域猫を参考に、自分の現場に移し替えてみんなでワークショップするのが最短の上達法。
10の問いをみんなで考え、いろいろアイデアをだしながら埋めると、1時間でも“動ける紙”が出来上がります。
協力モデルキャンバスは、合意の前に原型(プロトタイプ)を描き、短いタームで回しながら改善するための“行動の設計図”。
会議を「おしゃべりの場」から成果を生む場へと変える一枚です。次の打ち合わせにこの10の問いを持ち込み、あなたの現場の協力を動かしてみませんか。