2026.01.26
相利スキル・ガイダンス
―Win-Winを超える「相利スキル」とは?-

この動画は(公財)トヨタ財団イニシアティブプログラム(2022年度)の助成にて制作しています
連携を超える「相利スキル」とは?
「チームで何かを始めたいけど、どうやってみんなのやる気を引き出せばいいんだろう?」
「ビジネスパートナーと、もっと強固な協力関係を築きたい」
「活動を始めたはいいものの、なかなか協力が続かない…」
誰かと協力して何かを成し遂げようとする中で、単なる連携の関係を超え、お互いの利益を「作り出す」ことで、より強固な協力関係を築くためのスキルが、「相利スキル」です。
本稿では、その要点を整理します。
協力の「核」となる「相利スキル」とは?
「相利スキル」とは、協力を作り、広げていくために必要な10のスキルの1つです。
協力の仕組みを作る「協力モデルキャンバス」においては、5番目に検討される重要なパーツです。
協力は、共有する目標を、力を出し合い達成していく活動です。

協力者それぞれが「やってよかった!」と思えるような利益(=相利)を開発し、活動全体を設計していくスキルを「相利スキル」といいます。
ここで言う「利益」とは、お金や物といった目に見えるものだけではありません。
・金銭的な利益(報酬、売上など)
・物質的な利益(物品、設備など)
・精神的な利益(やりがい、満足感、スキルの向上、人脈など)
・状況の変化(課題の解決、より良い環境の実現など)
これら全てが「相利」に含まれます。つまり、協力者一人ひとりが「自分にとっての価値」を得られるようにデザインする力が「相利スキル」です。
「利益がないなら、作り出す」- 相利開発という考え方
「相利開発」とは、活動における、お互いの利益を生み出し、協力関係を作り出すことです。協力関係を作るうえで最も重要となるキーコンセプトです。
協力関係を始めようとするとき、最初からお互いにとって都合の良い共通の利益が存在するとは限りません。
特に、多様な人々が関わる現代のプロジェクト(動画内では「協力3.0」と表現)では、利害が一致しないことの方がむしろ自然です。

そんな「協力関係が築きにくい状況」でこそ、相利開発が力を発揮します。
活動を通して、どのようにお互いの利益を生み出せるかを考え、関係性を構築していく。
もともと存在しない利益を、能動的に「作り出していく」作業こそが、相利開発の本質です。
これは、協力関係を運や偶然に任せるのではなく、意図的に作り上げていくための、非常にパワフルなアプローチと言えます。
「相利スキル」の学び方
相利開発にあたって使うのが、「相利評価表」のフレームワークです。協力アカデミーの提供するフレームワークの中でも、とりわけ人気があるフレームワークです。

この「相利評価表」の作り方と使い方をマスターすることが、相利スキル習得への道筋となります。
「相利スキル」は協力モデルキャンバスの中心に位置するため、その周辺要素である「目標」「役割」「協力者」といった基礎スキルを先に学んでおくと、「相利評価表」の理解が格段に深まります。
これから学習を始める方は、ぜひ基礎スキルに関する動画からチェックしてみることをお勧めします。
「相利評価表」で作り出した様々な「相利」の中から、代表的なものを「協力モデルキャンバス」に書き込むことで、協力関係の全体像がより明確になります。
まとめ
相利スキルは、協力者それぞれの利益を開発し、活動を設計するスキルです。
利益は金銭的なものに限らず、精神的な満足や状況の変化も含まれます。
そして、相利開発とは、共通の利益がない状況から、意図的に「相利」を作り出すアプローチを言います。
その具体的な学習ツールとして「相利評価表」というフレームワークがあります。
今の協力関係を一歩前に進めたい、あるいはこれから新しい協力を始めたいと考えているなら、この動画は間違いなくその助けとなるでしょう。
ぜひ動画本編で詳しく学んでください。